カテゴリー「スポーツ」の記事

2025.05.06

今シーズンの熊本ヴォルターズの成長点 ―ジェフリー・ヒロナカが残したもの―

熊本ヴォルターズの2024/2025シーズンが終わりました。

序盤に3勝15敗と大きく出遅れたものの、中盤以降盛り返し、最終的に27勝33敗西地区4位となりプレーオフにワイルドカード2位で進出、ただPOではA千葉に連敗しB1昇格は叶いませんでした。

序盤のジェフリー・ヒロナカHCの時期の戦い方についてはいろいろ評価があります。ただ、終盤のヴォルターズに近年にない変化が見えており、それはヒロナカコーチが残したものではないだろうか、という考えに至ったのでそれを述べてみたいと思います。

まずは背景の話から。熊本ヴォルターズは予算規模の割に良い外国籍選手を連れてくるるのが上手く、bリーグが始まって以降は8シーズンで6回プレーオフに進出しています。ただシーズン終盤に失速することが多く、また肝心のプレーオフでは決勝に進めたことがないという、肝心なところでの勝負弱さがありました。

その肝心なところでの負け方にはパターンがありました。

ヴォルターズの外国籍選手は、1人でも状況を打開できる超強力なエースです。ウッドベリー然り、ローソン然り、ピーク、J・ハミルトン然り。 ヴォルターズの試合は、シーズンが進むにつれ、終盤の大事な試合のクラッチタイムになると、あるいはプレーオフの大事な試合になると、攻撃はどんどんエース頼りになっていきます。相手チームもエースでくるのが分かっていれば対策をする。常に3人がかりで止められればたとえウッドベリーだってなかなか打開できるものではない。 他の選手ではカバーしきれず肝心の試合で勝てない、というのが負けのパターンでした。

そこで今シーズンのヒロナカHCの戦い方。

そもそもの極端なスモールラインナップがコーチの意図したものだったかは不明ですが、とにかくセンターに速さはあるが、高さ、強さが無いので、日本人選手を含めた選手間の連携がなければインサイドの攻撃の糸口がなく、外から3Pシュートが決まらなければ点が積み上がらないという試合でした。b2レベルでも通用するものではなく、前述のとおり大差で負ける試合が続きました。

その試合展開をみて思ったのが《強度の強い練習試合》を見ているみたいだなあと。

強度の強い練習試合とは、高校の部活が強化のために新体制になる春シーズンとかでよくやる、到底かなわないチームとの練習試合です。私も高校のサッカー部のときに、三菱自工水島や岡山教員団とかと何度も練習試合をやって、ちんちんに負けながらいろいろチャンジをして何かを掴んだり掴まなかったりしたもんでした。

ヴォルターズの序盤はエース外国籍選手以外もチャレンジングなプレーをしないと試合にすらならない試合の連続でした。

20試合を前にして、HCが遠山氏に変わり、センターにエチュニケが参加してからの盛り返しはも前述の通り。その反転攻勢のなかで昨シーズンまでと大きく違うと感じるのは、終盤のクラッチタイムでも日本人選手もしっかり挑戦して結果を残していたこと。山本翔太が3Pに加えてドライブをものしてエースと称されるまでになったこと、安斗夢はもともと3Pが上手かったけど、さらに磨きがかかったこと、蓮のドライブもそう。個人的に一番大きいと思ったのはカツオの3Pの確率がずいぶん上がったこと。今シーズンの熊本ヴォルターズの収穫は日本人選手がまとめて大きく成長したことでしょう。序盤の強度の強い試合が、このあたりの成長の素になったと思われるのです。

ヒロナカHCは、就任時から、大学HCの経験はあるがプロクラブの経験は無く勝負の世界ではどうかという懸念が示されていましたが、逆に育成には実績があり、クラブが彼をHCに招聘したのは、そういう意図だったんじゃないかなと考えている次第です。

熊本ヴォルターズ、最終的には連携の熟成までは至らず昇格までは届きませんでしたが、選手の成長も含めて、今年も応援しがいのあるチームでした。ワンシーズン面白い試合を応援できてありがとうございました。

ぼるたん

 

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2024.10.19

WINNERSのB2PO 2024-25 優勝予想はどうなっているか(締切直前)

WINNERSのB2PO 2024-25 優勝予想はどうなっているか(締切直前)

先日のこの「WINNERSのB2PO 2024-25 優勝予想はどうなっているか(シーズン前)」の続きです。

シーズン2節4試合を終え、締切直前(10月18日朝8時時点)のオッズは低い順で以下のとおり。
末尾は勝敗数。

  1. A千葉  1.5倍  4勝0敗
  2. 信州  3.1倍  2勝2敗
  3. 福井  3.9倍  2勝2敗
  4. 富山  5.8倍  3勝1敗
  5. 福岡  7.9倍  2勝2敗 
  6. 鹿児島 8.7倍  4勝0敗
  7. 静岡  9.5倍  2勝2敗
  8. 神戸  12.3倍 3勝1敗
  9. 熊本  16.9倍 0勝4敗
  10. 山形  33.0倍 1勝3敗
  11. 青森  36.7倍 2勝2敗
  12. 福島  39.3倍 2勝2敗
  13. 奈良  51.4倍 0勝4敗
  14. 愛媛  51.4倍 1勝3敗

オッズ2桁から、新たに1桁台となり上位に昇ったのが鹿児島(前回35.5倍、13位→8.7倍、6位)と静岡(前回15.8倍、8位→9.5倍、7位)。鹿児島は福岡、福井相手に4連勝ですから、それはオッズが1/4になりますわなー。静岡はA千葉に2敗したものの山形に2試合完勝したのが大きかったのでしょうか。

我らが熊本ヴォルターズは、千葉、福岡相手にいいとこなしの4連敗でしたが、オッズを2割下げ、福島、山形を追い抜き、鹿児島に抜かれた分を差し引いても順位を1つ上げました。贔屓目の発動か、はたまた連敗の中にも何か評価される点があったのか。

ともあれ18日夕方にB2PO優勝予想は締め切られました。このあとリーグ戦がどんな展開となり、来年5月のプレーオフはどんな組み合わせとなるか。その頃にこのオッズ順を見返したときに、どんな感想となるか。いろいろ楽しみです。

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2024.09.29

WINNERSのB2PO 2024-25 優勝予想はどうなっているか(シーズン前)

この週末にB3リーグが開幕し、来週にはB1、B2が開幕を迎えるこの時期ですが、WINNERSではB2POの優勝予測(リーグ戦ではないことに注意)の締切があと約三週間(となっています。

文字通りお金が掛かっているので、シビアな予想で下馬評としては信頼できる数字ではないかと思い、現時点(2024年9月29日)のオッズをメモしてみました。オッズの低い順で以下のとおりでした。

  1. アルティーリ千葉     1.9倍
  2. 信州ブレイブウォリアーズ 2.2倍
  3. 富山グラウジーズ     4.6倍
  4. 福井ブローウィンズ    4.8倍
  5. ライジングゼファー福岡  5.5倍
  6. 神戸ストークス      13.2倍
  7. 山形ワイヴァンズ     14.1倍
  8. ベルテックス静岡     15.8倍
  9. 福島ファイヤーボンズ   19.7倍
  10. 熊本ヴォルターズ     21.6倍
  11. 青森ワッツ        27.7倍
  12. バンビシャス奈良     32.9倍
  13. 鹿児島レブナイズ     35.5倍
  14. 愛媛オレンジバイキングス 40.4倍

10倍を境にかなりはっきり上位と下位に分かれましたねー。オッズ一桁のA千葉、信州、富山、福井、福岡の5クラブが優勝候補と目されているようです。

昨シーズンぶっちぎりの勝率でリーグ戦1位だったA千葉、B1から降格したばかりの信州、富山は順当として、B3から昇格したばかりの福井も、長崎ヴェルカのように1シーズンでB1に駆け上がる可能性があると予想されてますねー。福岡はまいど下馬評は高いのですが、今シーズンはどうなるでしょうか。

我らが熊本ヴォルターズはオッズ21倍と下位グループの真ん中くらい。確かにCが居ないスモールラインナップで『圧倒的な強さ》の要素が少なく、シーズン前の下馬評としてはこんなもんかもしれません。

さてWINNERSの優勝予測はシーズン2節までの結果を見て投票が可能です。シーズン序盤の試合を見て投票傾向がどう変わるかも注目したいところです。

 

 【2024年10月19日追記】

締切直前のオッズの記事をこちらに書きました→「WINNERSのB2PO 2024-25 優勝予想はどうなっているか(締切直前)

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2023.03.05

サッカーとかで失敗や敗戦という《結果》にブーイングするのは、お勧めできない理由

行動心理学という学問分野があります。

とても大雑把にいうと、人間の行動を
行動の「きっかけ」→「行動」→行動で得た「結果」
の三要素でとらえて、要素間の関係やら相関やらを分析する学問です。応用として有名なところではカジノで、顧客にお金を使う行動をさせ/るようにするために、建物やオッズなどをどう設計するかてなところに使われていたりします。

機会があって行動心理学をちょっとだけかじったところなんですが、そこでいくつか判明している基本的な法則に「いい結果はその行動の頻度を上げる」「わるい結果はその行動の頻度を下げる」というのがあります。

単純な例ですと、
◆(きっかけ)『ご飯が食べたい』→(行動)『あるレストランに行って食べる』→(結果)『値段のわりに美味しかった』
ということがあると、そのレストランに行く頻度は上がるでしょう。逆に
◆(きっかけ)『ご飯が食べたい』→(行動)『あるレストランに行って食べる』→(結果)『美味しかったけど厨房から怒鳴り声が聞こえて雰囲気が悪かった』
ということがあると、そのレストランに行く頻度は下がるでしょう。

この法則に着目して、頻度を上げたい行動にはいい結果(ほめる、報酬を与える等)を行い、頻度を下げたい行動には悪い結果(罰、叱責等)を与えるようにするというのが、大雑把に言う行動心理学の応用です。

ここで注意するのが影響がでるのは行動の方で結果ではないということです。
例えば、失敗を減らそうと考えて、失敗という結果に罰、叱責を加える、というのはよくある考え方ですが、それで直接に減るのは「失敗する可能性がある行動」です。例えばスポーツの場合の失敗はほとんどが「成功するか失敗するかわからない挑戦的な行動」の結果です。その結果に対する罰は、そういう「成功するか失敗するかわからない挑戦的な行動」を減らすことになり、失敗は減るかもしれないが成功することも減る事無かれ主義の無難なプレイヤーを作ることになります。特に不確定な要素の多いサッカーのようなスポーツの場合はそれが顕著にでるでしょう。

罰を与えて相手の行動を変えようというときは、常に「どういう行動を減らしたいのか」「その罰のメッセージは正しく伝わるのか」を良く吟味して行わないと、目的を達するどころか副作用の方が大きい結果になります。ナイーブに《失敗を減らしたいから罰を与える》ではいいことはほぼ起こらないです。

罰が有効な場合というのは、例えば「工事現場での今にも事故を起こしそうな危険行動」のような失敗する行動と成功する行動がはっきり分別できるもので、その場合はすぐに叱責すれば、失敗に直結する危険行動を減らすことができる、というような場合です。 サッカーでいうなら敵の危険な反則とかなら、叱責やブーイングは有効でしょう。

では味方の失敗に対してどうするのがいいのか。

答えはいろいろあります。一例として、まず評価軸を失敗を減らすから成功を増やすとしましょう。行動と結果は切り分けて行動の方を評価する。それが成功に向けた挑戦的な行動であれば、それを褒める。そうでない行動であれば修正を迫る。失敗という結果の方を捉えた罰は与えないというやりかたとかがあります。

あくまで結果ではなく行動の方を評価し、どういう行動を増やすか(減らすか)という判断に基づき対応します。この例では選手が挑戦的な行動をしやすい心理状態に持っていくことを目的として対応する、というわけです。

ちょっと難しい言い方をつかうと、挑戦的なプレーができるような状態について、心的安全性が高い状態という述語があるんですよ。
このような状態にうまく選手を持っていくのが応援のあり方じゃねえかなというのが、ちょっと行動心理学をかじってみて到達した考えというのが今回の記事の趣旨です。

 

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2023.02.20

J2 ファジアーノ岡山 第1節 対ジュビロ磐田 〔2月18日〕 @ヤマハスタジアム

2023年シーズンのファジアーノ岡山の開幕戦、アウェイでジュビロ磐田との対戦は3対2で勝利でした。最後はちょっと焦る展開となりましたが今シーズンのファジアーノがやりたい方向は十分に見せてくれました。

試合の入りはボール扱いの個人技に長けるジュビロにやや押し込まれます。ファジの内側の守備の隙間を見つけては、鋭く速いパスでくさびをうちこんでバイタルに起点を作り攻撃を組み立てます。ただジュビロはボールを大事に扱いすぎるのか、そこから先へのパスを出せず。ファジも時間が経つにつれて、ジュビロの選手がパスを受取る瞬間に強く身体を寄せて攻撃を止めたり、ボールを奪取できるようになり、ファジの反撃が始まります。

ボール奪取できるようになったファジアーノは、ジュビロ陣地で攻撃を続け前半のうちに2得点しました。

1点目は、短い時間の間にCKを何度もとったあとの、5回目のCKでした。#16 河野のコーナーキックの精度、#5 柳の折り返しヘッドの高さと精度。そしてゴール前で相手DFが何人もいる中で落ち着いてゴールに流し込んだ#18 ソロモンの技術。今シーズンもセットプレーがファジの強みの1つになるであろうことを確信させるゴールでした。

2点目は#23 バイスのロングパスから。左サイドのバイスから前線へライナー性のロングパスが放たれると、ジュビロ2CBのちょうど真ん中で#14 雄大が受けます。どちらのDFからもプレッシャーを受けない形の#14 雄大は、胸で丁寧に#18 ソロモンへパスを出し大チャンスを作り出しました。

このポイント、去年のバイスのロングパスは、逆サイドへ局面を打開はするけど、パスを受けた選手は、おもむろにまたそこから攻撃を組み立て直す形がほとんどでした。今年のバイスのロングパスは、そのままチャンスへ直結する場所へだせており、また、パスの受け手もそういう場所で受けられるような動き方ができているということです。このパターンの攻撃、#5 柳からのロングパスでも何度か成功しており、今年のファジアーノのDFラインからのロングパスは1段階バージョンアップされているのが見て取れます。

そのあとソロモンの豪快なミドルシュートはポストに弾かれますが、こぼれ球を#22 航大の冷静かつ不思議なフェイントから#48 一彩が豪快に決めて2点目です。

ここのジュビロの守備、まず2CBの真ん中で#14 雄大にノープレッシャーでボールを受けさせた点、そして左サイドで #22航大がボールキープして近くの#48 一彩と2人でジュビロDF1人に対しているとき、DFの人が余っていたのにカバーにもいかず、じっと#22 航大が何をするか見てしまっていた点のように、J2レベルでも守備のほころびが見えていて、今年もちょっと失点数が心配なのではないでしょうか。まあ、後者は#22 航大の不思議なフェイントでパルプンテくらってたのかもしれませんが。

後半にはいってジュビロは#50 遠藤などを投入して攻撃のしかたを変えて、サイドに大きく人数を掛けて攻めてくるようになりました。

ジュビロはもともとボール扱いが長けていて、3人でぐるぐる動きながらパスをつないでフリーの選手を作り出すのが上手いです。後半開始直後や50分のような形でサイドでフリーを作られてはピンチとなり押し込まれる時間帯が続きます。

ただそんな中でも、ファジアーノに3点目が入ります。

#8 ムークがプレスバックしてジュビロがはじいたボールが#22 航大の前にころがると、#22 航大がスピードに乗ったドリブルで長躯ゴール前へ走り込み、#48 一彩、#18 ソロモンとつないでシュート。DFが弾いたボールを#22 航大が詰める形でした。後半初めてのチャンスでの得点です。

スピードに乗ったカウンターができたこと、おとりになった#8 ムークも含め3,4人のコンビ―ネーションが上手く連携できたこと、少人数でカウンターをやりきったこと、これらは去年までのファジアーノではあまりなかった攻撃パターンです。攻め込まれたときにこういう攻撃パターンが出せることは、今後大きな武器になるでしょう。

ただ3点差となってもジュビロは攻撃の手を緩めません。

また3-0となったせいか、ファジアーノは、中盤でボールを奪取してもFWは一発で裏を狙うような動きで雑な攻撃となりボールが前に運べなくなり、さらにジュビロに押し込まれる時間が長くなります。そうなれば腐っても去年までJ1にいたジュビロです。押し込んだ状態から事故みたいなボール奪取をし、ファジDFが体制を整える前にジュビロ#42 後藤に流し込まれて、ジュビロ得点です。

ファジアーノの攻撃陣に点差があるときでも自陣ゴールから遠いところでプレーできるような上手さ、リスクヘッジができればよかったんでしょうが、そのへんはまだ若さがでたのでしょうか。

ファジアーノ2失点目は多くの人が指摘しているとおり、ショートコーナーへの準備ができていないところをつかれて、プレッシャーが遅れたところをジュビロ#50 遠藤の見事なクロスからジュビロ#42 後藤にこんどはヘディングで得点されました。後藤のマークに身長差20cmの#16 河野というミスマッチを作られたのも痛かったです。

ショートコーナーへの対応は80分ころまではちゃんとできていたのですが、最後の最後で、油断したというよりは失点して変な方向へ過集中してしまったような感じでした。(ショートコーナーが蹴られたときに、ファジのDFは驚き慌ててから走り出していた) このあたりももっと上手く試合運びができるようにならないといけない余地ですな。

そのあとはなんやかんやあるなかで試合を落ち着かせてファジアーノは1点差で逃げ切り勝利をつかみました。

この試合、リードする中で攻撃や守備でもっとリスクを減らすよううにならなければ、という課題が見えたし、また、去年と同じセットプレーのチャンスメイク、DFからの一段階バージョンアップされたロングパス、カウンターをやりきれる技術という、今年の強みが見えました。

今のファジアーノ岡山はとてもワクワクできるチームに仕上がっています。次の試合相手も清水も強敵ですが、やることやりきって2連勝で勢いにのりましょう。

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2022.12.11

B3 トライフープ岡山 75 対 74 金沢武士団 12月10日 於:ジップアリーナ岡山

前日9日の試合は、第3クォーターまで一進一退で競り、最期の第4クォーターで岡山が大きく引き離して勝利した。今日もそんな感じにすすむのかと予想したがあにはからんや。第1クォーター始まってすぐに金沢がゾーンディフェンスを敷くと、岡山のインサイドの攻撃が止められて得点がのびない。ではと岡山は3ポイントを打つが、今日の岡山の3Pはなかなかタッチが合わなくて入らない。攻撃のリズムが崩れると、イージーなレイアップまでも5,6本落としてしまい、金沢に点差を広げられる。

第3クォーターには最大22点差まで点差が開き、18点差で向かえた第4クォーター、ようやく岡山のエンジンがかかる。金沢の攻撃を何度も止めると得点も伸びるようになって、残り2分強で6点差まで迫る。1700人超えのアリーナの拍手の応援にも力が入る。じわじわと点差がつまって、2点差でラスト22秒から岡山の攻撃となった。

着実にインサイドからの2点シュートで同点を狙うかと思ったが、残り8秒で4番パーマーが3ポイントシュートを決めて1点差で逆転。会場が爆発するように湧き上がる。金沢の反撃をブロックで止めて勝利となった。これで2連勝。

第4クォーターに攻撃が爆発するのは昨日と同じだが、途中で20点以上離されてヒヤヒヤの勝利だった。エンジンのかかりが遅いのとか調子のムラが大きいのはこれから中盤戦を迎えるにあたってどうにかしたいところだねえ。

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2022.11.22

B1 シーホース三河 69 対 81 宇都宮ブレックス at スカイホール豊田(11月19日)

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両チームとも、例えばピック&ロールを受けたら、すばやくボールホルダーにダブルチームに行ってスクリーナーへのパスを妨害するし、その隙間を縫ってスクリーナーに素早くパスを通すダブルチーム崩しを返すし、と普段見ているB2と比べるとかなり高度な駆け引きが高速で行われていました。

Play

このレベルになると何の差で点差がついてくるのか良くわからんが、すげえパスとかすげえディフェンスとかがたくさんあって、 なんとなく眺めていても楽しい試合でした。

Tatuo

ちなみにチアのSUPER GIRLSは、今日はCONVERS DAYということで上着がスエットのようなダボっとした長袖シャツで、なんだか普段着で踊っているような不思議な感じでした。

Cheer
Cheer2

そして肝心のアリーナグルメ。本日の特製メニューは、西田選手のおでん。甘い赤味噌の煮汁がいい味を出していて美味でした。汁も完飲。

Odenmise
Oden

安城のソウルフード《北京飯》。豚のコートレット的な炒め焼きを、フワフワの玉子丼に乗せたもの。こちらも甘いダシで汁気が多く、満腹感のあるジャンクご飯でした。満足満足。

Pekin

おまけ。Bリーグとスラムダンクのコラボ企画をやってて、豊田では本物のアリーナ床材をつかった《THE FIRST SLAM DUNK》の イメージボードの展示。写真撮影には行列ができていました。

Slamdunk

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2022.11.14

B2 第7節 バンビシャス奈良 対 熊本ヴォルターズ (11月12日,13日) at ロートアリーナ奈良

Sikache

GAME1。85対96で熊本の勝ち。3クォーターまでおおむねイーブンなだけど熊本の攻撃は波があってビハインドを詰めきれなかったところ。奈良はインサイドへの侵入とリバウンド支配を強みに着実に得点を重ねていた。第4クォーターの中盤でようやく熊本のハードディフェンスが効きだして追いつき、オーバータイムは熊本のディフェンスがそのままの勢いをたもった上で、攻撃も3ポイントが入りだしてなんとか引き離せた感じ。ディフェンスが効かないと、なぜか攻撃がウッディ頼りになって相手が守りやすくなっちゃうのなんとかしたいなあ。オーバータイムの得点はウッディだけじゃないので相手に大きくダメージ与えれてた。あれをいつでもできるようにしたいところ。

Up

GAME2。63対73で熊本の連勝。今日は試合開始から熊本のデフェンスが効いていた。奈良のビッグマンの侵入に連携よく収縮して止めに行き与ファームも多かったけどそれ以上にタフショットに追い込んで得点率を下げさせていた。リバウンドも昨日ほどは支配されずによく取れていた。攻撃はウッディに頼りすぎることなく、まんべんなく得点が取れていた。GAME1からの修正がわかり易すぎるくらいな形でできてる。こういう修正がちゃんとできるチームはいいチームだ。あと第1クォーターで負傷退場した本山キャプテンが心配である。たぶん鼻だと思うんだけど大事無いことを祈るのみである。

Chia
Arina

 

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2022.11.05

B3 岐阜スゥープス対金沢武士団(11月5日)

B3リーグ第5節岐阜スゥープス対金沢武士団を見てきました。結果は岐阜80 対 82 金沢と最後までどちらに転ぶか判らない面白い試合でした。

インサイドの攻撃とリバンウドに圧倒的な優位をもつ岐阜に対し、センターのオレクサンドルも含めて3ポイントを多用する金沢という噛み合わせの試合は1クォーターの中盤で得点が僅差になって以降4クォーターのラストまでシーソーゲームが続いた。3クォーターで金沢の3ポイントが落ち気味になると岐阜がややリードするが、4クォーターに入って、金沢が守備はインサイドの相手ビッグマンに、シュートモーションに合わせて2から3チームで囲んでスチールやジャンプボールに何度ももちこみ、攻撃はパス回しでコーナーにオープンな3ポイントを作り出して連続して得点し逆転。最後は岐阜PG奥田雄伍がシュートでファールをもらってフリースローを決めて2点差とし、岐阜の攻撃をターンオーバーして接戦をものにしました。

B3なんで、パス回しが上手く回らなかったりとかあるんだけど、内にに切れこむ力が弱いなら3ポイントを多用してなんとかするとか、インサイドのデフェンスの高さが足りないなら人数をかけて相手をタフショットにするとか、戦術の工夫が随所にみられ、実力が拮抗していて接戦だったこともあり、なかな面白い試合でした。

会場はOKBぎふ清流アリーナという普通の体育館なんだけど、両コートエンドの壁をスゥープスの大旗で飾り付けて覆うなど、雰囲気づくりに工夫があって、ちょっと良かったですねえ。

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2022.03.02

PKを蹴る時の手拍子/声援はありかなしか:ファジアーノ岡山

先日2022年2月27日のJ2リーグ、ファジアーノ岡山対徳島ヴォルティス戦の前半25分すぎに岡山のミッチェル・デュークがPKを蹴るときに、岡山サポーターが手拍子をしたことについて、その行為がありかなしかで議論が起こっている。

(このハイライト動画の3分頃→【2月27日徳島ヴォルティス戦】DAZNハイライト - YouTube

たしかに、応援するチームがPKを蹴るときには静かにしている時が多い。一般的にはしなかったよなと思う。

でも、この場面やあちこちの議論をみて思った。味方がPKを蹴る時の手拍子/声援ってありじゃないかって。(今はCOVID19対策で声援はできないけど。)

理由はシンプル。

CKやFKのときは手拍子や声援をしてるじゃないか。あれキッカーにプレッシャー与えてる?味方を鼓舞し相手にプレッシャーを与える手拍子と声援じゃないかということ。PKのときも同じだよな。

補足理由として、バスケットボールのFTみたいに味方1人でやるプレーじゃなくて、味方のキッカーと相手のGKが対峙していて、まさに味方を鼓舞し相手にプレッシャーを与える場面であること。

そして自分の経験なんだけど、アウェイ(ファジアーノの試合じゃないけど)で応援している試合で味方がPKをゲットした場面、相手サポーターのブーイングを消すためにチャントを歌ったことがあるのを思い出したこと。

以上から、味方がPKを蹴る場面の手拍子や声援はありだと考えた。

まあ、《あり》な応援でもクラブの応援文化として取り入れるかどうかは、また別な判断とか雰囲気とかがあるし、今回のデュークのPK失敗で験が悪いとかで、続かなくても構わないんだけど、たとえばさ、チアゴ・アウベスがPK蹴るときに、サンバのリズムで応援してノリノリで蹴るところって見たくないかい。そんな感じ。

【追加】

応援についてはこんなのも参考になるかな。→《応援の科学 所さんの目がテン 2010年02月27日放送 - 路傍亭@はてなブログ

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