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2023.09.17

伊勢うどん食べ歩き

先日、ちょいと思い立って伊勢うどんを食べに伊勢市へ行ってきました。

伊勢うどんとは、太くてとても柔らかい麺を真っ黒なタレにからめて食べる伊勢地方どくとくのうどんです。今回たべたのは宇治山田駅近くのちとせと、伊勢市駅近くの山口屋の2軒。

まずは、ちとせ。

歴史ありそうな外見の建物。中はフツーの大衆食堂といった感じでした。

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ちとせの《肉いせうどん》

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麺の太さはふつうのうどんよりやや太いくらい。歯ごたえはとても柔らかく、歯で噛まずとも舌と上顎で挟めばすりつぶせるほどヤワヤワ。タレは漆黒ですが、全然しょっぱくなく関東のそば汁のような醤油苦さもなく、旨味のかたまりで、ほんのり甘みさえ感じられました。七味でアクセントをつけ、麺にタレをたっぷりからませながらかきこみます。

食べたあとにはこれくらいしかタレが残りません。

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歯ごたえは無いが食べごたえのあるうどんでした。

つづいては、山口屋。

駅前のマンション開発の影響をもろにくらって、長年営業した店舗から少しだけ駅から遠いところへ、この2023年7月に移転したばかりだそうで、お店は真新しいです。

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これが山口屋の《かやくいせうどん》。

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麺の太さは直径がふつうのうどんの倍くらい。歯ごたえがほんのわずかにあるくらいの、すすって食べられるくらいの硬さでした。タレは焦げ茶色で、こちらも塩味苦味なく、旨味がたっぷりあり、ちとせとくらべてやさしくマイルドな味でした。一般受けするのはこちらの味かなー。

なお、この山口屋の伊勢うどんをすすりながら食べたとき、上方落語家の時うどんのすする擬音と同じような音がしました。あれはヤワヤワのうどんをすするリアルな音だったんですなあ。

ちなみに、なぜ伊勢うどんをたべに行こうと思ったかというと、玉置標本さんの同人誌「伊勢うどんてなんですか」に触発されたのもあるのですが、そもそもは、その昔、仙台に住んでいた2006年頃に一番丁の壱弐参横丁に伊勢うどんの店が開店(!)して、物珍しさに食べに行き、麺のやわらかさと美味さに衝撃を受け、また食べようと3か月後に再訪したら閉店していたという悔しさのリベンジを果たしたかったというのが、いちばんの動機でした。

あと、面白いのが、名古屋人の伊勢うどん嫌いが徹底していて、伊勢訪問の前日に名古屋市内の居酒屋で明日伊勢うどんを食べに行くという話をしたら、異口同音に「あんなに不味いものをなんで食べに行くのか(大意)」と言われました。伊勢うどんはそれほどまでに名古屋人の口にあわないのか。うーむ。

まあ、伊勢うどん、麺の柔らかさ以上に、タレの美味さが独特なので、「うどんの腰原理主義者」でなければ、機会がありましたら是非経験していただきたい味です。

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