『八百夜』4巻 (那州雪絵) 【ネタバレあり】
この世界の謎が少しずつ示されるが、尽く不穏な予兆しかない。
ヤオやヤオの仲間は、この世界の《外》から来ているヨソモノであることが分かるが、ヨソモノの中にも行動方針にズレや対立がある。それが世界の先行きをさらに見えにくくしている。流行り病の予兆もある。社会がこの世界の外からの干渉で不安定になりはじめている。
禁忌の地は、昔の兵器の残穢であった。ではその昔何があったのか。文明が途絶する程の悲惨なコトがあったか。
この世界で、ヤオが望むような小さな幸せが成就する程度の希望ですらどこにあるのか。謎をばらまくだけばらまき、緊張感が高まる中、
このお話はどこへいくのか。
この作者、那州ゆきへ、読者をイヤな気分にさせるためだけに1冊つくる(『私のともだち』)ような玉なのでハッピーエンドとは限らないんだよなあ。
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