東京オリンピックの中止を求めます。 #CancelTokyoOlympics
東京オリンピックの中止を求めます。
主な理由は3つ。
感染症対策が全く足りていない、ワクチン接種が間に合ってない、新型コロナ患者増へ対応する医療への手当がなされていない。
感染症対策については、まずJリーグやNPBで行われている入国者への14日間の隔離を行わないという発表があったこと。選手団はバブル方式で対応すると漏れ聞こえてきたが、具体的なやり方は公表されず、現場現場での対応は、バブルとはいえなお粗末なものが垣間見られている。去年のワクチン前のツールドフランスの厳格なバブルの運営(これは成功して21日間をやりきった)を経験してきた自転車選手は、ホテルの缶詰になってカップラーメンぐらしになることを覚悟しているくらいのものだったのに。さらにはマスコミやIOC役員はフリーパスで動き回れることになっているのではないかという情報まで出てきている。
対応する東京オリンピックの組織や政府についても、緊急事態宣言解除後3週間で再び感染者数が増加して再び宣言を出す状況になったのを「予想できなかった」という始末。これだけ専門家が警告していたのに。すべてが奇跡のようにうまくいく状況しか想定していない運用のまま、東京オリンピックに突入して、普通の人間なら予想できるような「予想外の事態」が生じたときでも、対応できるような組織ではないことが判明してしまっている。
このような感染症対策で、各国選手団と役員、IOC 役員等の大量の入国者を発生させるようなイベントを開催したら、日本国内の市中感染が大きく増えることは、容易に予想できる。
その上で、日本国内のワクチン接種が間に合っていれば、それ以降の爆発的な感染拡大は抑えられる可能性があったが、少なくとも65歳以下の2回目の接種は全然まにあっておらず、地域や年代によっては1回目の接種も間に合うかどうかという状態。少なくとも、オリンピックに関わる関係者(運転手やボランティアなど)の接種が終わっているのは最低限の条件であったろうが、それすら間に合わないのが判明している。そして最近流行のデルタ株はいまのワクチンでは感染抑制が効きにくいという悪条件の上乗せが生じている。
そこに関わる日本人労働者を危険にさらしてまで実施する価値が東京オリンピックにあるのか、私は疑問である。
それでも、もし、市中感染が「少々増える」リスクを負ってでも東京オリンピックは開催する価値があるというのなら、その増えた感染者に対応する医療機関を予め増強しておかないと、治療が行き届かない状況が発生し、医療リソースが足りていれば生じなかった最悪の状況が発生することは容易に予想できるが、東京オリンピックの組織や政府からは東京都の医療体制の増強の動きはなく、さらにはオリンピック対応のために、新型コロナ対策用の病院の医師をオリンピック対応に引き抜くという医療体制の弱体化の動きしか聞こえてきていない。その上、感染判明者の対応は地元自治体で行えとさらに負担を増やす宣言をしている。
このような状況で市中感染が拡大したら、オリンピック後、あるいはもしかするとオリンピック中にでも医療リソースの逼迫は必至で、どのような「不測の事態」が発生するか。そのような事態は極力避けるべきであると判断する。
以上の理由からまだ傷が浅いいまのうちに、東京オリンピックを中止することを要望するものである。
さらに付随的な理由として、世界的にCOVID19対策のばらつきから、参加できない国も多い中で開催される国際大会にどこまで価値をもたせることができるだろうか。また世界中のCOVID19変異株が集い交雑するなかで、新たな変異株が各国に戻った選手等を通じて世界中で再度パンデミックを起こす恐れは、無視できるくらい小さいだろうか。また前から指摘されている酷暑対策について過酷な状況の改善の目処が立っているようには思えず、このまま開催して大丈夫か。この3点には確としたことはいえないが、懸念として記しておく。
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