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2019年10月の記事

2019.10.26

Tanko Tonko(スープカレー) 《北上市の美味しいお店》

本格的なスープカレーと生パスタのお店。詩歌の森の近くの国道107号線沿いにあるこじんまりとしたお店です。

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ご飯の量とスープカレーの辛さが選べます。辛さは10辛まで。私はご飯200gに5辛でちょうどよかったです。今回頼んだこれは角煮カレー。

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大切りの野菜がゴロゴロ入っていて、スープカレーらしいスパイスの効いた辛さで美味しかったです。米沢のらあじゃに比するくらい。

 

 

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2019.10.22

漫才とコントの違いについて

ずいぶん前に漫才とコントの違いについて考察をまとめたことがある。
(漫才とコント@路傍亭)
その後の笑芸の分析の中で、もうちょうっと整理した方が応用しやすいかなと
思うところがあったので、少し構成を変えて書き直してみる。

漫才とコントの違い

漫才とコントの違いは何かということは時々話題になるものである。
特に漫才の中にも芝居型式の表現がある。それとコントとの違いは何か考えてみよう。

まずは型式を比較する。

コント、特に純粋なコントは演劇の文法で表現されている。なので舞台に立った時から降りる時までずっと役を演じている。コント師の誰それではなく劇中の人物として登場しコントの終了まで劇中の人物としてありつづける。会話は原則として劇の中で閉じており、観客に向かって話しかけることは基本的にはない。

漫才は、演芸の文法で表現されている。舞台に立つときは漫才師の誰それとして登場し、観客に向かって話しかけて始まり、相棒と会話や寸劇などをし、漫才師として漫才を終わらせて退場する。

間に挟まれたネタ(アンコ)が芝居形式の漫才も、最初は漫才師として話し、芝居を演じ、最後は漫才師に戻って芝居を壊し終わる。

コントと漫才の違いは形式からして違うので、これは間違えることはないだろう。

芝居形式の漫才の分類

芝居形式の漫才の中に、よく見ると2種類あることが分かる。
1つは、間のアンコの芝居を切り出すとそのままコントとして成立する漫才である。例えばサンドウィッチマンやダウンタウンの漫才がそれにあたる。中の芝居が演劇の文法で表現されており、芝居が終わるまで劇中の人物でありつづけている。
これをとりあえず私は「コント漫才」と呼んでいる。音曲漫才と同レベルの分類として、音曲の替わりにコントが入っている漫才という意味である。

もう1つは、間のアンコの芝居を切り出しても芝居として成り立たたない漫才がある。芝居に入っても、劇中の人物から、途中で漫才師に戻ってつっこみをいれたり、芝居を最初からやりなおしたり、登場人物を入れ替えたりして、まったく演劇としては成立をしない、演劇ではなく演芸の文法でつくられた芝居がアンコとなっている漫才である。例えば中川家や笑い飯の芝居形式の漫才はたいがいこれである。このアンコの部分の芝居について、とりあえず私は「漫才芝居」と呼んでいる。

このコントと漫才芝居、どちらが優れているという優劣があるのではなく、そもそも《文法が違う》ので《笑いの組み立てが違う》というところに違いが生じているのである。

漫才芝居とコントの比較

型式を比較すると、コント(漫才のアンコとのしてのコントも含む)は演劇の文法で表現されるので、コントが始まった時からコントが終わる時までずっとコントの登場人物を演じているが、漫才芝居は、芝居が始まっても、自由に芝居の登場人物から漫才師に戻って一端芝居を止めたり壊したりすることができ、また自由に芝居を始めることができる。場合によっては登場人物を演じる者を交替することもできる。漫才芝居は、いつでも、芝居の途中でも素の語り手に戻ることができ、その変化や落差が面白みや可笑しみを産みだしている。落語家が噺の途中に素の落語家に戻った解説で笑かすみたいなもので、演出の方法論として理解するほうが妥当だろう。

漫才芝居の長所

漫才芝居の長所は、演技と説明の落差が出しやすいことである。判り難い状況 の芝居も、突込みで解説することで解らせて笑わさせることができる。「突込みは愛だ/解説だ」といわれる所以である。中川家の漫才芝居で、弟の一人芝居にそこに居るはずのない兄が出現してしまうネタがある。コントではどうにも処理しようが無い不条理劇になるところを、漫才では素の漫才師にもどって兄を怒ればそれで笑いが生じる。
笑い飯の『奈良歴史民俗博物館』は、漫才芝居に入ってすぐにわかりにくいボケをかまし、相方が芝居を壊して突っ込みを入れることで爆笑をとり、登場人物が入れ替わって同じことを繰り返すことで、爆笑ばかりの漫才に仕立て上げた。あるいは笑い飯には、芝居に入る直前で延々と寸止めになり芝居に入らず終わるネタがいくつかある。これらはコントでは非常にやりにくいネタである。

漫才芝居の欠点

逆に漫才芝居の欠点としては、例えば「不条理な状況」に追い詰められても、素に戻って逃げられることが挙げられる。こういう状況追い詰め型は、役を 「演じ続けなければならない」コントでなければ成立しない。コントの方が高い緊張感を作り出すことができるのである。コント55 号の坂上二郎苛めが成り立つのもコントだからだ。藤山寛美がアドリブで共演者を追い詰める。漫才芝居だったら「なにすんねん」 の一言で終わってしまう所を、共演者も芝居で返さなければならないので四苦八苦する、それが面白い。モンティ=パイソンでは不条理な状況に追い詰められるコントが沢山あるが、 漫才芝居だと「そんなことあるかい」の一言で終わってしまって何も起きないのだ。コント漫才で、コントの最中に解説風の突込みを入れる場合は、コントの登場人物であることから逸脱しないようにする方が良い。逸脱して素の漫才師として突っ込んでしまうと、その後では高い緊張感を得ることが難しくなってしまうのである。ダウンタウンやサンドウィッチマンのコント漫才の突っ込みは、分析してみると登場人物から逸脱して素の漫才師に戻らないように注意深く台詞が練られている。

まとめ

漫才芝居とコントはよく似ているが、使われる文法が違うので、ネタによって上手く使い分けないといけないことを理解しなければならない。
漫才とコントに限らず、笑芸一般について、どんな文法で笑いを生み出しているのか、 もっと掘り下げられてもいいと思われる。

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2019.10.12

FC町田ゼルビアの改名について

町田ゼルビアが名称変更するという報道があった。FC町田ゼルビアからFC町田トウキョウへ変更するとのこと。例えば以下のように報道されている->『J2町田 「FC町田トウキョウ」に改名 藤田オーナー「“トウキョウ”は外せない」― スポニチ Sponichi Annex サッカー』

昨年10月にクラブの経営権を取得したオーナーのサイバーエージェント藤田晋社長は改名の理由として「選手獲得やブランディングなどさまざまな利点があるので“トウキョウ”は外せない」と説明。「ゼルビア」は会社名として残すとしたが、サポーターからは批判の声が多く「ゼルビアという名前が好きなんです。東京町田ゼルビアじゃだめなんですか?僕らの声は聞いてくれないんですか?」と涙ながらに訴えるサポーターもいた。

この改名については私は反対である。クラブ/チーム位の名前を変えたほうが良い/変えなければいけない場合があるこをと理解した上で、それもで私は反対である。

こういう問題を考えるときに常に意識しないといけないのが、我々は本質的に《何を》応援しているかということだ。ここでは議論をはしょるが、雑に言えばこの記事『ファジアーノ岡山:観客を増やすには物語が必要: 路傍亭』にもあるような感じで、我々は本質的には《クラブに付随する物語》を見に/応援しにスタジアムに足を運んでいる。サイバーエージェントの社長も、名前にトウキョウをつけることで、(実質は変わらないのに)生じる《物語》=ブランドが大事であると考えていることから、同じ認識であると私は思う。

新しい物語を作ってクラブを発展させたいという発想はいい。すごく良い。ただ、ここで気をつけなければいけないのは、《ゼルビアがチーム名から消えることで生じる物語はなにか》である。

思考の補助として、先に触れた名前を変えたほうが良かった例を上げよう。

例えば「藤枝ブルックス」は福岡のクラブとして生まれ変わるために福岡ブルックスからアビスパ福岡になる必要があった。例えば「鳥栖フューチャーズ」これはまさにクラブが死んで別のクラブとして立ち上がるためサガン鳥栖になる必要があった。

クラブの名前が消えるということは、クラブの物語がそこで死ぬということだ。

逆の例をあげれば、2017年のヴィファーレン長崎の経営危機のときは、あれはクラブの名前が変わってもおかしくない状態だったが、経営を引き継いだ高田社長は名前を残し、文字通り生き残った物語を作った。その後の長崎のまとまりと快進撃はご存知のとおりだ。

ブルックスやフューチャーズのように、実質死んだクラブを生き返らせる改名は有効だ。だが、まだ生きているクラブの物語を殺しにかかるのはどうだろうか。
京都紫光クラブの物語を半殺しにして立ち上げた京都パープルサンガ(現京都サンガ)のようなことをすると、その遺恨は10年20年は続くよ。そういう意味で今回の改名には私は反対である。

それに「町田トウキョウゼルビアは長すぎる」って発言は、いわてグルージャ盛岡やザスパクサツ群馬への皮肉でしょうかねえ。いや、たしかにブランディングに苦戦してるけどさ。

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2019.10.10

ぎょうざと(餃子) 《北上市の美味しいお店》

今回紹介するのは餃子のお店《ぎょうざと》

ぎょうざといっても、にんにく餃子以外はニンニクがつかわれてなく、小ぶりの餃子にあっさり目の味付けで、ビール片手にちょいとつまむのにも良し、
女性向けにも良し、というようなお店です。

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諏訪町通の、さくら百貨店のちょっと東、ちょうど屋台村の向かいにある、小洒落た店構えです。道から店内が見えるのも入りやすいですな。

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餃子はニンニク餃子やシシトウ餃子のような野菜中心の餃子と、鶏肉餃子のバリエーション(鶏紅生姜餃子、鶏レンコン餃子etc.)がメイン。時々水餃子もあります。
餃子の他に、焼き物や酒の肴が日替わりであります。私は鶏紅生姜餃子に焼き物1品と生ビールが定番です。

それとこの店のウリの1つに《ホイス》が置いてあること。ホイスとはイェーガーマイスターみたいなちょっと薬臭い薬種を炭酸で割って飲む飲み物で、
ハイボールのルーツという説もある飲み物だそうです。ちょっと変わった味が癖になって2杯目はたいがいホイスにしています。

もともとは向かいの屋台村にあったお店が、人気を受けてこの夏に独立店舗となったそうでして。わたしゃ美味しい餃子が食べられる店が好きなので、この店、
流行って長く続いてほしいものです。

 

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2019.10.01

バードメン(ラーメン)《北上市の美味しいお店》

本通り沿いのさくら野百貨店の北側、小田島書店の向かい側にあるラーメン専門店。メニューは麺類しかありません。

外観はちょっととんがったこんな感じ。

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麺類はラーメンと汁無し油そばの《まぜそば》の2種類。味は醤油、味噌、辛味醤油。まぜそばにはポンズ味も。好みで背脂の多少、ニンニクの有無、増量が選べます。ネットの評判では二郎インスパイア系とか。

今回選んだのは、辛味醤油ラーメン、普通盛、背脂多、ニンニク増で800円です。食券で味、盛り、背脂を選び、ニンニク量は店員に直接オーダー。

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もやしが山盛り乗っているのが特徴。麺は太麺。もっちりしていて噛むとプチンときれるモチプリ。川越焼きそばにも似た食感です。

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普通盛りでもがっつり量がありました。初めての人は普通盛りかS盛りでお試しするといいでしょう。表面に5ミリくらいラー油が浮いていましたが、辛さは普通、醤油味も旨味もしっかりしていて、おいしくいただきました。

夕方は17時半開店で、私はすぐ座れましたが、18時頃には平日なのに5、6人行列ができたくらいの人気店です。回転が速いのでそんなに待たずに座れていました。女子高生2人組とか男子高校生グループとか目立ってたので若い人にも人気がある模様。

ちなみに期間限定でまぜそばボンゴレというものが出ていました。写真を見るとアサリと背脂が同居していましたが、どんな味がするのだろう。

 

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