日向坂46さんがイベントをされるので大勢の人出が予想される中、上位で戦術的に相性の悪い京都サンガ相手に下手な試合をしたらファジアーノの印象が悪くならないかと、試合前には杞憂してましたが、内容も結果も良い試合になって胸をなでおろした傍見頼路です。入場者数も1万3千人を超えて平均入場者数が再び9,000人を超えました\(^o^)/
勝因は大きく3つ挙げられると思います。
1つめは、サンガの守備の重心が後ろに傾いていたこと。
サンガは、ヨンジェと山本がバックスの裏や横のスペースを利用するのを抑えるために3バック(5バック)にしてスペースを埋めに来ました。3列目はたしかにサンガが優位に立っていてファジの1列目は時間的空間的スペースがなくなっていましたが、2列目のプレッシャーまで位置が低くなってしまって、ファジがかなり高い位置でボールを持てるチャンスが発生していました。1点目の上田、2点目の増谷ともに、高い位置で、ワントラップしてボールの位置を修正してから丁寧にキックできるくらいの余裕がありました。前半だけでもあと2,3回余裕のある決定的なキックができるチャンスが発生していました。1点目2点目とも仲間や山本の近くにDFがきっちりいてプレッシャーはありましたが、あそこまでいいパスが来れば得点までいけるということです。
このパターン、今年前半のファジアーノが終盤に5バックにして失点したパターンと似ているなと、ファジサポの間で話題に上がりました。引いてブロックを作る時に陥りやすいパターンなのでしょう。
2つめは、ファジアーノの、特に中盤の守備が良かったこと。
サンガの選手がボールを持って前を向いたときに、パスコースを探して悩む場面が、特に前半から後半の始め頃まで多かったです。DAZNの画面では直接には映ってなかったのですが、多分、中盤のスクリーン守備が良い位置にいることができていたのだと思われます。ヨンジェ、山本、上田、仲間らの前方の選手が常に後ろのサンガの選手の場所を確かめながらポジションを細かく変えていたり、サンガのクサビのパスを途中でカットする場面が少なからずあったことからも、それが伺えます。
後半の途中からサンガがシステムを433に変え、中盤からハーフスペースを使ってコンビネーションでかいくぐる動きを始めると、苦戦を強いられ何度か決定的なチャンスを作られますが、遅れぎみながらもポイントポイントでズレについていき、山口戦のような途中で息切れするようなこともなく零点に抑えられ、さらにカウンターで追加点を取れたのは非常に良かったです。ここを見ると、サンガが最初から433で殴り合いにきても、多分互角かそれ以上の戦いができてたのではないでしょうか。
3つめはファジアーノの攻撃のバリエーションが増えたこと。
サンガのプレッシャーラインが低かったこととも関係するかもしれませんが、特に前半の第2列の戦いにおいて、近距離で早めのパスを回して守備をかいくぐりチャンスを作る動きが、再現性をもって繰り返されたのが良かったです。ファジアーノは、こういう2人3人のコンビネーションで第2列を崩すことをあまりしない/できないチームで、放り込んで五分五分の取り合いから力業でなんとかするパターンがほとんどなのですが、サンガのような上位あいてにこのような攻撃パターンもできるようになればかなり有利に試合がすすめられることになります。
とにもかくにも連勝しました。次の試合はいろいろ苦手な北野誠監督が率いるFC岐阜ですが自信をもって勢いで撃破にいきましょう。
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