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2019年1月の記事

2019.01.16

2018年に観た映画

年明け恒例の2018年に観た映画は以下の通り。

  • 京鹿子娘五人道成寺
  • バーフバリ2 王の凱旋
  • グレイテスト ショウマン
  • 空海
  • シェイプ オブ ウォーター
  • ブラックパンサー
  • ゆれる人魚
  • ヴァレリアン
  • レッドスパロウ
  • レディ プレイヤー1(2D字幕、IMAX3D吹替)
  • ランペイジ
  • ゴジラ 決戦増殖機動都市
  • リズと青い鳥
  • ニンジャバットマン
  • BLEACH
  • ペンギンハイウェイ
  • カメラを止めるな
  • 未来のミライ
  • 銀魂2
  • 若おかみは小学生
  • 億男
  • ゴジラ 星を喰う者
  • 来る
  • ア ゴースト ストーリー

25回24本で数は例年並みでした。

ベスト5ば観た順で「ヴァレリアン」「レディプレイヤー1」「ランペイジ」「リズと青い鳥」「ニンジャバットマン」かな。「バーフバリ」の迫力は別格だったし、「ペンギンハイウェイ」「カメラを止めるな」「若おかみは小学生」のようなウェルメイドの映画も多かった。

※他の年に見た映画はこちら→【見た映画《記事リスト》

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2019.01.10

ファジアーノ岡山とヴィッセル神戸について

ファジアーノ岡山とヴィッセル神戸はどちらも、倉敷市の川崎製鉄水島のサッカー部を母体に形作られたクラブである。 2013年にヴィッセルがJ2に降格したときには、ファジアーノ対ヴィッセルの試合は 川鉄ダービーとも呼ばれ、互いのゴール裏に 《ようこそ。川鉄に縁を持つ友よ! 万感の思い胸に今日を戦おう!》 《お帰り神戸。街は違えど我らは兄弟。歴史を共に刻み行こう》 という横断幕が張られた。

リーグやクラブを盛り上げるために仲が良いのはいいことであるが、《当時》を知る者としては、胸にちょっとチクッとくるのである。このあたりのことを少し書き留めておきたい。

といっても私は当事者ではなくて、当時から現在にかけて複数の関係者からたまたま話を聞く機会が何度かあり、しかし皆《当時》の話をあまり詳しくは語りたがらないので、ざっとした話でしかないのだが。

Jリーグの黎明期、日本各地でJリーグクラブを作り出そうという動きがあった。岡山県のサッカー関係者の間でも県内のトップチームの川崎製鉄水島のサッカー部を母体にJリーグ加盟を目指す運動が立ち上がっていた。

ただ問題は岡山サッカー界の中で、方針が、岡山でJリーグを目指すべき派と、経済基盤の弱い岡山ではなく神戸へ移転してJリーグを目指すべき派との、真っ二つに分かれてしまったことである。この二派の対立はかなり激しかった。同じ高校の、それも県を制覇した高校の監督と正GKのOBが岡山派と神戸派の中心人物となり対立するような骨肉の争いがあり、かなり厳しい誹謗の言葉を双方から聞いた記憶がある。

結果はご存知の通り神戸派が勝利し1995年にヴィッセル神戸が誕生する。

後知恵で考えれば、岡山でJリーグクラブを立ち上げるのは理想論ではあるが、 4年後の1999年に横浜フリューゲルスが消滅するような 状況で、岡山でクラブを立ち上げても生き残れたかどうかはかなり怪し かったであろう。 まして当のヴィッセル神戸が、2004年に経営が行き詰まり、楽天の支援を受けて チームカラーを変えるまでして生き残りを図る状況を考えればなおさらである。 神戸派の方が正しかったのだ。

ただ、それでも、岡山にJリーグクラブを作りたかった人たちは、 夢を失い、絶望し、岡山のサッカー界はなにもできないのかと、 自分たちで立ち上がるチカラも気力も失ってしまった。

だから岡山の外から木村正明氏がやってくるまで、 岡山のサッカー界は立ち上がることができなかったのだ。

ここから先は妄想の域なのだが、ファジアーノ岡山のスローガン《子供たちに夢を》の裏には、子供たちに夢を与えるためにも、夢破れた岡山の大人たちも再び夢を持てるようにという思いがあるのではないかと思っている。

ま、ただ、ここに書いた話はもう25年も前のである。最初に書いたとおり 今のサポーターたちが、こういう因縁にこだわらず、屈託なくリーグや両クラブを 盛り上げられるのは、良いことであるしうらやましい話なのである。 どんどんやればいい。

ちなみに、この記事は『好きなチームをもつことは好きなマンガをもつことに似ているという話』(Zerofagi note)に触発されて、昔話を記してみたものだ。

また、このへんの話、昔は黎明期のインターネットのあちこちで 語られていたのだが、今検索しても出てこない。 2013年に川鉄ダービーを扱うヴィッセル神戸サポーターのブログでも ファジアーノに配慮してかなんとなくボカした表現があるくらいなので、備忘録代わりという意味でも書いてみた。

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2019.01.07

アスリートのマーケットバリューについての補論

五勝出拳一さんが、えとみほさんの発言に触発されて書いた『アスリートが高めるべき3つのVALUE』(→note の当該記事)、 ザクッとまとめると、日本のアスリートはプレイヤーズバリューを高めることをつきつめて来てるんだけど、もっとマーケットバリューやストーリーバリューも アスリート自身が高めようよ、という話である。

ただ、古来日本スポーツ界には、マーケットバリューの方が高いアスリートを「客寄せパンダ」と揶揄する風潮がある。(それが日本のアスリートがプレイヤーズバリューのみを追いもとめて来ている原因の1つにもなっていると思われる。)そういうパンダをつくりたいのだろうかと古参のスポーツファンはちょっとモヤるところがある。

しかし、この今のマーケットバリューの向上を目指すアスリートは、 《揶揄すべき客寄せパンダ》なのかどうかはしっかり評価しないといけない。 そしてそれはえとみほさんや五勝出さんの発言をよく読めば違うということが 判るのであるが、そこをはっきり言語化しとかないと、古参のモヤが消えないと思うので、ちょっと書き記しておきたいというのが今回の記事の趣旨である。

五勝井さんもいちおうこの辺に風潮に配慮してか「優先順位は①プレイヤーズバリュー>②マーケットバリュー」だとは言っているけど、例にあげてるのがイニエスタというマーケットバリューの化物だったりするし、えとみほさんも、J2でもマーケットバリューの方が大きい選手に注目するとか発言している。実際《パンダだろうが活用して生き残らなければいけない状況になっているので、いいパンダになりましょう》という主張であると思われます。

ここで、えとみほさんの関連する発言の《市場にちゃんと向き合って》 というキーワードに、大きな意味が出てきます。

従来、スポーツ界の客寄せパンダはマーケット分析なんかせずに作られて、 思いつく例でいえば、《運》や《過去の栄光》や《虚像》 でバリュー作られている。 だからがゆえに揶揄されるべきものであったのではなかろうか。 パンダは、パンダに生まれついた運でバリューが生じ、過去の栄光や虚像の 例は、わざわざ私が挙げなくても思いつくのではなかろうか。

ひるがえって、今現在目指そうとしているパンダは 『SNSを活用するノウハウ』があり『市場にちゃんと向き合って』作る マーケットバリューのパンダとなれば、これは《今現在の実力》で 作ったバリューとして揶揄されるものではないと言えるだろう、 というのが今回の結論です。

以下、余談

別の分野での似た話では、AKB商法は、①プレイヤーズバリューより②マーケットバリューがはるかに大きくてもいいじゃないかって割り切った戦略で、そこに成長物語と卒業のようなストーリーバリューの味付けもして成功している例でしょう。 また、新日本プロレス全日プロレスから、シューティングな団体が各種独立しては潰れて、その後、大阪プロレス、みちのくプレとか娯楽に振り切った団体が発生する過程は、プレイヤーズバリューとマーケットバリューの重視のバランスが時代に合わせて変化している状況とみることもできるでしょう。てなところまで、応用が効く話じゃないかと考えているところです。

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