血界戦線&BEYOND 第4話「人狼大作戦(チェイン・ポッシブル)」【ネタバレあり】
血界戦線のアニメ第2期は、原作漫画第1期の単発エピソードを丹念に描いている。第4話はチェイン皇の所属する人狼部隊のお話。
見た感想は、チャレンジングなことをやってるなあ、と。
アニメと漫画とは、メディア=媒体が違うんで、当然、表現に得意不得意がある。例えば、漫画にはコマ割りの自由があるので、強力な敵の攻撃の迫力を大ゴマで表現することができるが、アニメは画面の大きさが決まっているのでそういう迫力の出し方ができない。例えばアニメの「幻界病棟ライゼズ」の血界の眷属の攻撃の素早さと量は表現できても、漫画版の、あの理解を超えたモノが迫ってくる迫力はどうにも表現できてない。これはまあ、内藤先生のあの迫力を表現するための何らかの新しい技術/演出を編み出さないと難しいんだろうけど。
反対にアニメは(当たり前だが)動きを表現するのが得意。前述の血界の眷属の攻撃の速さの表現もそうだし、第4話の人狼部隊のメンバーがチラチラしながら現れたり消えたりする動きなんかはゾクゾクしたくらいだ。
もう1つ漫画が得意でアニメが苦手な技に挑戦したのが今回だ。
第4話の本当のクライマックス、《存在希釈》で、世界が、チェインが存在しない世界へ書き替わっていくところ、漫画では時間が経過=コマが進んでも、いちおう直前のコマが視界に入っているので、比較をして世界が妙な変化をしたことがすぐわかるのだが、アニメの場合、直前の画面は当然ながら消え去って見えなくなっているため、比較するモノがなく、よほど気をつけて見ていないと何が起こっているのか初見では判らない。
私はいちおう漫画を前に読んでたんだけど、なんとなく花が変わったのは分かったけどどう変わったか分かったのは見返してからだった(直前の、イメージの花が乱舞する演出にも惑わされた)、ザップの怪我が消えたのに気づいたのは、その後漫画を見返して思い出してから3度目に見た時だった。
変化した所を強調して判りやすくするような演出も可能だろうけど、それはそれでクドくあざとく、どういう演出がいいのかなかなか難しいい場面に挑戦している。というかわざと判りにくくしてないかこれ(苦笑)
多分、「漫画を読んでいる」「録画/DVDで何度も見返す」ことが前提なんだろうし、そういう楽しみのために作られた演出なんだろう。まさに私も何度も見返して楽しんだし。
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