漫才 ギャロップ 「新婚さんは大変」(作 金山 敏治)[ネタバレあり]
上方演芸会(NHKラジオ第1 2016年5月15日放送)で聞いた漫才。
ギャロップは林[1]の繰り返す畳み掛けるようなボケが売り物だが、この「新婚さんは大変」はそれに さらに捻りが加わって大爆笑の漫才だった。
ネタは新婚の毛利[2] が義父と呑むことになって、林にその予行演習の相手をお願いするところで漫才芝居に入っていく。
そこですかさず林が「お断りします」と漫才芝居に入るのを拒否。 毛利がなだめすかすと林もやる気をみせると思いきや「お断りします」と繰り返す。「なんでお前とそんなことせなあかんの」と身も蓋もないことを言い出す。このあたりの芝居に入る入らないのギャグでまず大爆笑してしまった。
そこから芝居に入ると林がフィリピンパブで呑んだりトイレの個室で呑んだり、いつものごとく多彩なボケを繰り返す。ここも十分面白いのだが、圧巻が、終盤にさしかるところ。
毛利が「あほなことをいいな」と林につっこんで頭をはたくが「君は、義父の頭をはたくとはなにごとだね」と言い出し林の義父の芝居が終わらず一悶着。なんとか自動ドア(!)が開いて義父の中から林が出てきて収まり、再度しきり直して芝居が始まるが、また毛利がつっこんではたいても林の義父の芝居が終わらなくなり、最後には義母まで出てきてワヤになって終わった。
この下りでは私は腹を抱えて笑ってしまった。
笑芸評論の「漫才とコント」の分析で、漫才芝居の長所の1つに、芝居に出たり入ったりができることを挙げているが、ギャロップのこの漫才は、その漫才芝居に入るところと出るところでそれぞれ大きな笑いを作り、かつそれを畳みかけていて、上手い作り方をしているなと感じた次第である。
[1]向かって左。ハゲの方。
[2]向かって右。ふさふさの方。
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