論文:落語の役柄交替における視覚的「間合い」の解析
京都大学の情報学研究科のサイトに、落語の役柄交代の時の上下を振るタイミングと発話のタイミングを分析した論文のレジメがるのを見つけました。→リンク: 落語の役柄交替における視覚的「間合い」の解析
これによると
- 上下を振る頭が動き始めるのは、最初の人物の会話が途切れる直後が一番多いが、途切れる前から頭が動くケースも半数弱あり、先行する時間は概ね0.1秒から0.2秒、最大0.5秒あること。
- 次の人物が肯定的意見や同意を言う場合には動作開始が会話の終了より早いケースが多いこと。
- これは漫才の会話でも同様の傾向があること。
かぶせ気味に動作が始まめること、逆に遅れ目に動作を始めることが内容の肯定/否定、同意、不同意を強調するニュアンスにきっとなっているであろうところが興味深い。この研究はこのあと伝達遅延のあるテレビ会議で会話がギクシャクする理由を、この遅延のニュアンスにとるという方向に発展している。(→「Visual Filler: 視覚刺激提示による伝送遅延状況下での円滑な遠隔対話の実現」)
してみると、我々がよく反論するときに相手の言葉が終わらないうちに反論を始めることが多く、得てしてそういう時に議論の収集がつかなくなるのは、それは言葉の内容と発話のニュアンスがズレた行為だからなのだろうか、とつらつら思ったりする。
漫才の会話分析の論文のレジメも面白そうなので、これから読んでみよう。
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