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2008年6月の記事

2008.06.09

噺家の演技

東京かわら版の坂東三津五郎のエッセイで、噺家の鹿芝居の指導をしたときの話

噺家さんは空間に相手を作って演じるくせがあるので、相手の人間がいるにもかかわらず、その目を見ないで空を見てしまうとか、(中略)噺家さんの特性をみた思いで楽しかった。

東京かわら版平成20年6月号通巻413号 p3

という感想を述べていた。

以前、「噺家の視線」をまとめたときには、噺家は観客と視線を合わせ続けると分析したが、この三津五郎の感想によれは、噺家が演技をするときの目は1人芝居の垂直の演技のときのように空を見ている模様だ。視線はどうみても観客に向いているので、焦点が空にあるのだろう。

この視線の考察をすすめるにあたっては、実際の噺家さんの意識がどんなんだか確認してみたいな。

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