映画:ヴィタール
土曜日、休日出勤だったんだが、夕方にはあいたので、ヴィタールを渋谷CQNで見た。
うーん、中途半端。塚本監督の作品群の中では意味があるらしいんだが、これだけみるとよくわからん。以下、ちょっとネタバレあり。
最初は、深層心理ものとか心の闇の怖さかなあと思うとそこはさわりだけで物事が進み、 現実と幻想とどちらがリアルかとか、死んだも同然な生者と生き生きした死者の対比とかがあるけど、 それも深まるわけでなく 最後に、結局、彼女の死を受け入れるための混乱と止揚だったんだよーで締められて、 はあそうですかというところ。人体解剖は大部分は医学生の精密スケッチで表現されて実物は余り画面に出てこない。 だからグロ趣味の人にも薦められない。
柄本奈美の踊りが撮りたかった映画なのかなあ。 「恐怖奇形人間」の土方巽の踊りみたいに、そこだけ他の場面から離れて凄まじく綺麗だった。
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