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2017.11.01

『それはまた別の話』

物語の余談や後日譚を語ったあと『…それはまた別の話』というフレーズで締めるパターンを、最近、小説や漫画でわりと良く見かけるけど、これはいつごろ誰が始めたのだろうか。私がこれを最初に見かけたのは数十年前の漫画なので新しい表現ではないはずである。

という疑問をTwitterとかでつぶやいた所、複数の方(太田氏、ゆうや氏など)から情報をいただいて、ある程度裏が取れました。

とりあえずは1995年の三谷幸喜作のテレビドラマ『王様のレストラン』で、毎回最後にナレーターが思わせぶりな未来の話をしてから『それはまた、別の、話』と締めていました。私の記憶の時期から考えても、このあたりが起点(少なくともその1つ)であろうと思われます。
ちなみに、この科白自体は、三谷幸喜が大好きなビリー・ワイルダーの映画の科白《That's another story.》の訳であるとのこと。直訳すれば『これは余談だ』になるのかな。

最初は講談か浪曲から来たのかなと考えていた。神田山陽の声で、話が脱線したあとで『それはまた~』を聞いた記憶があったからだ。 ただ聞いた時期を考えると三谷の影響である可能性が高そうである。
まあ講談だとこういう場面では『閑話休題!』って叫ぶのがスタンダードだよなあ。

と書いた所で気がついた。最近見かけるのは、話の途中で脱線した余談から引き戻す時に使われる『それはまた~』がほとんどであって、三谷のビリー・ワイルダーっぽい後日譚ないし後日譚になぞらえた予告篇という使われ方とは違う。 どちらかというと『閑話休題』代わりの『それはまた~』だ。十数年前の神田山陽の時点でも、ちょっと使われ方が変質しているんだ。

あと浪曲や講談の続き物の区切りで、続きをちょっとだけ触れたあと 「残りは別のお話で」的に締めることがある (未確認に付き科白は不確実)という指摘もありました。 言い回しが違うけど、こちらの方が三谷的な、「後日譚になぞらえた思わせぶりな予告篇」に近いのではなかろうか。

ともあれ、『それはまた別の話』は、科白自体は三谷幸喜のテレビドラマが起点で あろうこと、ただ使われ方は三谷の使い方から変質して使われていることが、 だいたい判った。

この使われ方の変質がどのような経過をたどったかを調べるのも面白そうだが、 それはまた、別の、話。

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