『犬は書店で謎を解く』牧野 修
『犬は書店で謎を解く ご主人様はワンコなのです 』(牧野 修,メディアワークス文庫) 2016年5月25日発行。
《頭はキレるが、ヒネくれた性格の青年。そして彼が飼っている人懐っこくて素直な柴犬。ある日、この主従の魂が入れ替わってしまう!様々な謎に挑む二人(?)を描く、笑いあり涙ありの、異色入れ替わりストーリー》
マキノさんの全年齢向け小説ということで買いましたが、面白くて2日で読み上げました
この人間となった犬の「ハギト」が愛らしゅうて愛らしゅうて。ワンコ好き、純真な可愛いモノ好きなら是非とも読んで欲しい小説です。
抑えのきいた文章で描かれる背景の金沢の町の美しさは、町の奥ゆかしさそのまま。どんでん返しは唐突なんでミステリーというよりはサスペンスとして楽しんでくださいな。ちなみに元犬=ハギトは謎を解けませんが愛らしい行動力で、なんやかやと問題が解決されていきます。
クライマックスで明らかになる意外な犯人と、その異常な性格の描写はいつものマキノ節ですが、確かに全年齢向けでした。面白かった。星4つ。
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