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2007.02.28

イタリアの語り部芸

落語2.0を考える上でのヒントとして、イタリアの1人話芸を紹介してみよう。

テアトロ=デ=ナラチオーネ(伊Teatro di narrazione、英 narration theatre)というその話芸については、講談師の神田山陽が、イタリアでの留学中に興味を持ち、東京かわらばん2006年11月号の三遊亭円丈との対談の中で語り部芸として紹介している。

山陽が述べる、その語り部芸の特徴は以下のとおり。


  • 伝統的な芸ではない
  • 10年前に3人が始めて今は全部で600人くらいの語り手がいる
  • 形式はモノローグ語り
  • 1人で大きな劇場を一杯にする
  • 内容は客を喜ばせるというより問題提起
  • 例えば「ひとつの事件について私が調べた限りのことを話します」って始め、細かいデータを挙げながら、地と会話で繋いで語る。
  • 講談みたい。
  • ラウラクリーノという55歳くらいの女性の語り部が面白かった。「オリベッティという会社を例に、今のイタリアは企業だけが儲けているという問題提起」の話を山陽は見た。

イタリア在住のK嬢に尋ねたところ、wikipediaの英語版に、イタリア語版から翻訳された説明が載っていることが判った。→「wikipediaの英語版のTeatro di narrazione

内容を抜粋すると、


  • この語り芸はここ数十年で発展した。
  • 役者はいない。演技も無い。ただストーリーを語る語り手がいるだけ。
  • 語り手は椅子にじっと座っている。
  • 小道具や衣装を使わない。
  • 舞台上に語り手を照らすライト以外の明かりはない。
  • 時には、語り手に観客の顔が見えるよう劇場全体を明るくすることがある。
  • 1969年のMistero Buffo(Comic Mystery)が原点
  • 語り芸は特にイタリア近代史の暗部に焦点が当てられる。
  • 語りの主題は、テロリストによる殺人事件、ダム災害の悲劇、オリベッティタイプライター会社の問題、第二次世界大戦の連合国のシシリー空襲、ナチスのローマ占領とアメリカによる解放などである

どんな雰囲気かまでは伺えないが、自由民権運動の集会や、学生運動の演説などと似たような雰囲気なんだろうかと想像してみたりしている。落語2.0で岡田斗司夫が目指している内容ってこんなんじゃないのかな。

(2007.03.03補足)


  • 文化庁のサイトに山陽の中間報告のレジメがありました。
    →「第3回文化庁文化交流使活動報告会」(2006年3月8日)
    →「ビデオによる活動報告
    →「同レジュメ(PDF)
    レジュメの中で山陽はこの芸を語り手に注目して「ナラトーレ」と呼んでいます。今後はこちらの呼び方が定着するのかな。
  • 同サイトによると、昨日の2007年3月2日に第4回の報告会が開催され、山陽の活動報告とデモがあったらしいです。どん報告をしたんだろう。早くレジメが出ないかな。

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