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2006.11.06

落語とアイコンタクト:その2

落語とアイコンタクトの続き。

若手落語家の、アイコンタクトはどのようなものであるか、二つ目4人が出てくる早朝寄席で確かめてみた。

出演は、金原亭馬吉(入門6年目)、柳家三之助(入門10年目)、三遊亭窓輝(入門10年目)、林家たけ平(入門15年目)の4人。マエオキ、マクラ、本題の上下を振るときと地の話の時の目線に注目した結果、以下のとおりであった。

馬吉三之助窓輝たけ平
マエオキ正面を向いたままゆっくり見回す左右に振る左右に振る
マクラ少し左右に振る 左右に振る左右に振る左右に振る
上下目線が宙に浮く客と目線を合わせる客と目線を合わせる目線が宙に浮く
地の話 正面を向いたまま左右に振る左右に振る左右に振る
こうして見ると、二つ目でも最初の頃は、マエオキやマクラ、地の話で正面を向いたまま話し、上下を振る時でも目線が宙に浮いているが、長じると、隅々の客と目線を合わせながら、マクラやマエオキ、地の話をし、上下を振る時にも、客と目線を合わせて演技をしている。三之助以降は、見ていて非常に「落語らしい」感じがした。

目線に気をつけて落語を見ていると、目線が常に客に向いていること、隅から隅まで目線を配り続けることが落語の基本的な特徴なのではないかと感じる。

それは落語が、観客に見せる一人芝居ではなく、常に客に語り掛ける「話芸」であることの証左なのだろう。

(2006-11-25 追記)
笑芸評論のサイトでまとめなおしました。

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